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2014.11.10更新

銀杏中毒

11月8日の土曜に救急外来で、銀杏60個を一気に食べたあとめまいと嘔気があるという患者さんから連絡がありました。銀杏の食べ過ぎによる吐き気と単純に思って受け入れたのですが、外来の看護師が「銀杏は中毒を起こすから怖いですよね」と言ったので、急いで調べましたら古くから中毒を起こすことで有名だったのです。戦後の食糧難の時代にはよく見られたそうです。小児では7個から中毒症状が出ることがあるそうです。成人では40個以上は避けた方がいいようです。症状は嘔吐、めまいが最初にあり、進行するとけいれんや呼吸困難に陥り、まれに死に至るそうです。今回も油断して患者さんを帰宅させる所でした。銀杏の毒素は3時間毎に腸肝循環するので、24時間は経過観察が必要だそうです。幸いこの患者さんは軽症で済みました。私は銀杏が結構好きなので、40個くらいは平気にいけちゃう気がします。これからは鍋やおでんの季節ですのでみなさんも注意してください。

投稿者: みなと芝クリニック

2014.11.07更新

高齢者介護

最近、高齢者介護について考えさせられることがありました。私は今でも介護医療に関心がありますが、現実的には不本意ながら様々な制約?により訪問診療を大々的に実行できていません。今は介護医療の様子を静観している状況です。ついこの間も介護医療費の削減が話題になっていました。利益率が他の業種と比較して高いという理由だそうです。現場に携わっている方たちは大変困惑しているかと思われます。近年の高齢者人口の増加に伴い、独居高齢者、特に身寄りのないお年寄りの増加が目立っております。元気なうちはいいのですが、一旦、けがや病気を患いますと日常生活に支障を来しますので、介護者の負担が数倍増えます。かといって、入院もさせてくれるような病院もありませんし、ご本人の気持ちが入院に否定的であれば、介護医療従事者(医師も含め)に頼らざるをを得ません。24時間四六時中のケアとなりますので、従事者の肉体的、精神的負担は想像に絶えないものです。このような状況で医療費削減行ないますと、若い人の介護従事希望者が減っていく恐れがあります。現に医師も介護医療離れが進んでいます。やはりこれからの介護医療はセンター的な施設を作り、そこに人を集めて一人一人の負担を軽くしていく必要があると思います。個人に任せるのはそろそろ限界になっているのではないでしょうか。厚労省の配慮を望みます。

投稿者: みなと芝クリニック

2014.10.30更新

サプリメント解禁

サプリメントが解禁とはどういう意味でしょうか?政府は規制改革会議による医療機関でのサプリメント販売を正式に認める閣議決定をし、9月から医療法で明確化されました。これまでも自由診療機関や個人開業医ではその販売を認められていましたが、公的な医療機関でも堂々と行えることになったのです。これは国がサプリメントの安全性と有用性を暗に認めたと考えて良いと思います。また、これからは医療機関もサプリメントを提供する場合の説明責任が問われるようになるでしょう。サプリメントは一般に病気の予防目的で服用される場合が多いですが、最近は治療目的でも使われるものがあります。私どもの施設では開院当初よりサプリメントの有用性に着目し、医療提供または患者様の療養の向上を目的とし、厳選したものを患者様に提供してきました。実際に自分も試して、効能と安全性を確認しています。どういうサプリメントを服用したらいいか、内容や質、効能などについて心配な方、診察時にご相談して下さい。

投稿者: みなと芝クリニック

2014.10.24更新

神戸の学会

昨日、臨時休診をして神戸で開かれている第22回日本消化器病関連学会(JDDW)に参加、発表して参りました。患者様には大変ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。この学会は年に1回開催される参加者が約2万人に及び最大の学会の一つです。全国から消化器病の臨床、研究のエキスパートが集まり、そこでの成果は日本のみならず世界をリードするものです。従って、本学会に参加、発表することは最先端に位置することになります。私は前の日記にも書きました通り、胆道癌に対する新規分子標的治療の研究結果を発表して参りました。この分野での演題はもう一題ありましたが、まだまだ発展途上の分野ですので、携わっている人が少ないのが現状です。私的にはこの内容で論文も完成することができましたし、米国での研究の一段落となりました。大変、清々しい気持ちです。これからは単に基礎研究に終わらせず、臨床応用に持っていきたいと考えています。来年から女子医の教授が呼び掛けて、新しいプロジェクトも始まる予定です。アジアに多い胆道癌、なんとかして我々の力で征服したいと思います。

投稿者: みなと芝クリニック

2014.10.16更新

エボラ出血熱

エボラ出血熱の二次感染がアメリカで発生し、世界は戦々恐々とした様相となっております。富士フィルムグループの富山化学工業(株)は鳥インフルエンザに有効なアビガンという抗ウィルス薬を開発しましたが、このアビガンはRNAウイルスの増殖に深く関るRNA依存性RNAポリメラーゼを阻害することにより、RNAウイルスの増殖を抑制します。従来のインフルエンザ治療薬であるノイラミニダーゼ阻害剤(タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタ)やM2蛋白阻害剤(シンメトレル)とは異なる作用を持つことから、鳥インフルエンザや耐性インフルエンザウイルスに対して効果が期待されています。エボラウィルスもインフルエンザウィルスと構造が似ているため有効ではないかと期待され、既に感染者への投与が始まっています。安倍首相はオバマ大統領とこの薬剤の供給協力をすることを決めました。日本の技術が世界に貢献するチャンスが再び訪れました。アビガンの有効性はまだ証明されていませんが、回復した患者さんがいるようです。日本国民がこの薬剤の恩恵を享受できることを望みます。

投稿者: みなと芝クリニック

2014.10.10更新

肺炎球菌ワクチンについて

今年の10月から肺炎球菌に対するワクチンが定期接種の対象となりました。特に基礎疾患の無い方では65歳、70歳、75歳・・・と5年ごとにその年齢に達したときに自治体の補助を受けられます。ニューモバックスというワクチンです。このワクチンの有効期限は5年とされていますが、これは液性免疫を上昇させる効果しかないためたとえば、免疫強化を図るため2回接種してもワクチンの効果が強くなったり、持続期間が長くなることはないので、抗体が無くなる頃(5年)に再接種する必要があります。一方、今年の6月に認可されたプレベナー13という肺炎球菌ワクチンは細胞性免疫を上昇させるため、免疫強化(ブースター効果)が期待できますので、有効期間も長くなります。心配されている副作用も今までの報告と因果関係が無いことが証明され、安全性は確認されました。ニューモバックスと比較して自治体の補助は受けれず少々値段は高いですが、66歳から69歳など補助の対象年齢から外れている方は最初はプレベナー13の接種をされ、対象年齢に達したときにニューモバックスを接種されるのがいいのではないでしょうか。当院も10月からプレベナー13を取り扱っていますので、お問い合わせください。

投稿者: みなと芝クリニック

2014.10.06更新

予防接種のタイミング

今年もインフルエンザの予防接種の時期が参りました。いつ頃したら良いかという問い合わせをよく聞きます。そこで私なりの見解を述べます。この見解はあくまでも私の経験であり、科学的根拠のない部分もありますのであしからず。子供さんの場合は毎年流行が成人よりも先行しますので、10月に初回の接種をお勧めします。幼児や学童低学年では免疫を得る力が弱いとされていますので、強化(ブーストといいます)のため1か月後までにもう一度接種されることが推奨されます。これで12月から1月の流行はカバーされます。しかし、2月、3月の流行時期には免疫が落ちていることがありますので、自分のお子様がその頃にインフルエンザに罹ったことがあるなら、1月ごろに再接種もありかなと思います(この時は1回でいいと思います)。成人では11月ごろに接種すれば、12月から2月ごろまでカバーできると思いますが、高齢者の場合は1月ごろに2回目を接種するか、子供さんのようにブーストした方が良いかなと思います。持病(糖尿病、膠原病や慢性閉塞性肺疾患)をお持ちの方、抗がん剤投与されている方は初回はブーストが望ましいでしょう。ワクチン接種はその人に合ったパターンがあっていいと思います。いつでもご相談ください(メールは無料相談です)。

投稿者: みなと芝クリニック

2014.09.30更新

食塩感受性高血圧

このひと月、バタバタしておりまして、久し振りの書き込みとなります。最近、高血圧症の患者さんを診ておりまして、塩分制限をどの程度勧めるべきか考えています。日本人の高血圧症の患者さんのうち約40%が食塩感受性高血圧と言われています。食塩を摂りすぎると腎臓でのナトリウム再吸収が促進され、循環血漿量が増して血圧があがります。従って、食塩摂取量を日本人の平均食塩摂取量の半分くらい(約6グラム)にする必要がありますが、一気に減らしますと気力減退や疲労などの症状が出ますので、途中で挫折してしまいます。塩分制限は長年の習慣もありますし、外食が多いと難しいのが実情です。食塩感受性があるか無いかの判断はある程度問診などで可能です。本疾患が疑われた場合は、塩分制限指導を行い、ナトリウム排泄を促進する降圧剤を使用します。血圧の薬を服用してもなかなか下がらない方、塩分制限が出来ない方は一度当院にご相談してください。

投稿者: みなと芝クリニック

2014.09.18更新

救急医療現場の矛盾

救急病院で休日の日当直業務をこなしていますと、医療の矛盾を感じることが間々あります。一般に救急車を依頼するときは患者さん本人が動けないほど苦痛を伴うことが多いと思います。従って救急医療管理加算(800点)という高い点数がつきます。しかし、現実はそれほど重症感のない患者さんも様々な理由で救急搬送を依頼しています。ドクター側としては先入観を持たずに診察をしますので、たとえば「胸が痛い」や「胸が苦しい」というと、心電図や胸部X線撮影だけでなく、胸部CTの検査をします。また、「頭が痛い」、「ふらつく」などの訴えがありますと、頭部CTの検査をします。初診であればもちろん、血液検査はすべての項目でします。特に胸の症状があるときはトロポニンテストという心筋梗塞を除外する検査も行うことがあります。患者さん側も心配しますが、それ以上にドクター側も見逃したら訴訟になってしまうかも知れないという気持ちがありますので、できる検査はすべてやった方が無難という心理が働きます。まあ、普段の日の診療ならばそういう気持ちにはならないのでしょうが、仕方ないのかなと思います。何が言いたいかと申しますと、医者が不安を取り除くために過剰診療している可能性があるということです。これは擁護するわけではありませんが、社会全体の責任でもあるでしょう。医療費削減を声高に言うのであれば、このような救急医療の実態も国が改善していかなければなりません。未明の診察室でふと思いついた独り言でした。

投稿者: みなと芝クリニック

2014.09.08更新

平均寿命

7月に既に発表され、皆さんはご存知かと思いますが、女性の平均寿命が86.61歳と更に上がって連続世界一となっています。赤ちゃんが生まれた時に期待できる寿命が86歳を超えているのです。老後が長いということはそれだけ自分の力で身の回りのことをしなければなりません。これからは健やかにどうやって老いるかということが医療のテーマになってきます。なぜ、女性を話題にさせていただいたかと申しますと、老化は肌だけではなく気が付かないうちに骨にも、ひたひたとあなたの足元に近づいているからです。若いうちはひたすらお肌のケアをしますが、50歳を過ぎる頃から閉経によるホルモンバランスが崩れ、いわゆる更年期障害を起こしてきます。この時点では顔がのぼせるとか、いらいらするとか女性ホルモンの欠乏による症状が出てきます。そして、ある程度時間が過ぎると症状は改善し、安定してきますので、女性ホルモンの欠乏していることを忘れてしまいます。しかし、女性ホルモンは骨からのカルシウムの喪失を防ぐ作用がありますから、欠乏しますと骨密度が低下しいわゆる骨粗しょう症に至ります。放置しておきますと、骨折や腰痛症の原因となり、寝たきり状態となってしまいます。それでは健やかに老いるとはいえず、平均寿命までの長い期間、介護を受けざるを得ません。そうならないためにも、閉経後から骨粗しょう症対策は入念に行うべきです。簡単な血液と超音波による骨密度の検査で骨の状態が把握できますので、気軽な気持ちで受診してみて下さい。

投稿者: みなと芝クリニック


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