筋力が低下していきますと自然と体を動かすことが億劫になり、今までと変わらない食事をしていますと肥満になります。肥満により増加した脂肪細胞はアディポネクチンという物質を分泌しますが、これがインスリンという血糖を下げるホルモンの働きを抑え、その結果、糖の代謝が悪化することにより糖尿病が発症します。更にインスリンは筋肉細胞で効果を発揮しますので、サルコペニアで筋肉細胞は減少していますので、ますます糖の利用ができなくなり、糖尿病を発症してしまいます。
以上のことからサルコペニア肥満への対策として、筋肉トレーニングと十分量のタンパク質摂取、および糖質制限の食事を行うことが理に適っていると考えられます。当院ではスポーツジムと提携し、運動科学および医学的に管理スケジュールされたプログラムを個人の状態に合わせて提案しています。既に糖尿病などの疾患に罹られている方も、しっかりと管理しながら行いますので安心です。いつでも気軽にご相談下さい。