2016.04.01更新
新体制
4月からスタッフが更に変わりました。設立以来、ずっとクリニックを支えてくれた看護師さんが退職され、その後任として新たにママさん看護師(とはいっても第一線病院でバリバリやっていた方です)が赴任しました。昨年も事務員と看護師が入職しましたので、ほぼ一新した感じです。新生みなと芝クリニックをこれからもよろしくお願いいたします。間もなく、ホームページもリニューアルしますので、ご期待ください。
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2016.03.29更新
糖尿病と低血糖
糖尿病は血糖値が高くなる病気であり、その患者さんの大木は血糖値を下げるためにインスリンという血糖を下げるホルモンを注射したり、インスリンの分泌を強制的に増やす薬を飲んだりしています。しかし、これらの薬は適切に使用されないと、低血糖を起こして時に生命の危険に晒されることがあります。特に高齢者では自身で血糖を管理することが困難となり、家族に任せてしまうようになります。こういうときに事故は起こりやすいと言えます。なるべく低血糖にならず、過度な高血糖にもならないようにすることが肝心です。これまで低血糖発作を繰り返している方や、将来、自分で管理することが困難なことが予想される方は早めにインスリン療法やインスリン分泌強制薬の使用を止めて、DPP4阻害薬やGLP-1受容体作動薬に切り替えた方が無難です。血糖のコントロールに関してはあまり差はありませんので、心配はありません。ご家族やお知り合いの方でそういう方がいらしたら、是非、お勧めください。
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2016.03.03更新
医師資格証part2
2年前に医師資格証を申請、作製したことを書きました。今回、更新手続きがあり、千石の事務所に行って参りました。パスワードを忘れてしまったので、直接聞いた方が安心と思い、行ったのですが、案外手続きは簡単で助かりました。現在国内には医師免保持者が30万人いるそうで、そのうち16万人が医師会会員だそうです。しかし、医師資格証申請者は2500人しかいないそうです。驚きましたね。前もお話しましたように、大災害などのとき、自分が医師であることを証明するための資格証で、いつも携帯するものです。無いと困ると思うのですが、医師会の人たちもいろいろと困っているようで、今後、いろいろな利点を付帯して、申請者を増やす予定だそうです。民間ではJALが医師資格証保持者がJALに登録することで、急病人発生時に搭乗者の中に医師がいることを確認をして対応してもらうというシステムを開始しました。ラウンジ利用などの特典があるようですが、トラブルを避ける一手段として今後、他の方面にもこのシステムが広がるようです。自分はというと、早速登録しましたが、JALに乗る機会がないので、宝の持ち腐れといった感じでしょうか。
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2016.02.20更新
~系~科
よく草食系男子、肉食系女子という言葉を耳にします。対称の言葉を並列することにより、従来のイメージとは相反する感じを与えます。人々は「おっ、なんだなんだ」と興味を示します。私も自称「内科系外科医」として、外科の荒々しさの中に、内科のきめ細やかさを特徴にしています。最近では更に、消化器系皮膚科医、内科系整形外科医を自称することを企んでいます。長年やっていますと、皮膚疾患や整形疾患が内科疾患を背景として起こることがわかってきます。元々、教科書的には、一部は内科疾患が原因であるとされていますが、ひょっとするとすべてではないかと思うのです。別にちゃんととした根拠があるわけでないのですが、突き詰めて行けば繋がっていくのではと考えています。今は代謝疾患や消化器疾患を中心に検討しています。従来の診断や治療の先入観にとらわれず、病気を全体をみて病気の背景を捉えて行き、治療に反映させていくのです。骨粗しょう症やアトピーはその典型的なものでしょう。
いろいろと病気が治らず、悩んでいる方が居られましたら、一度当院の門を叩いてみてください。
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2016.01.29更新
NASH
昨日、地区の講演会で筑波大の先輩と後輩が講師として招聘され、聞きにいってきました。後輩の方は、難治性逆流性食道炎の話で、酸の分泌を抑制する薬を投与しても改善しない状態を非酸性逆流症として、その治療法をいくつか提案していました。実地臨床に非常に役立つ話でした。先輩の方は、NASH、すなわち非アルコール性脂肪肝炎の話でした。先輩はこの領域の専門家です。NASHの10パーセントが肝硬変に移行し、そのうちの数パーセントに肝癌が発生するそうです。脂肪肝は日本に約2500万人いるといわれています。そのほとんどがメタボリック症候群であるため、NASHにならないようにするには減量が大切ということです。目標値は現在の体重の7%だそうです。70kgだと約5kg痩せることになります。減量とともに脂肪肝を改善するにはビタミンEの摂取が推奨されているそうです。また、糖尿病を合併している方では、ピオグリタゾンという糖尿病薬が有効だそうです。まずは減量ですが、なかなか
簡単にはできないし、たとえ成功しても体重を維持していくことが難しいですよね。食べても太らないは現代人にとって永遠のテーマかも知れません。当院では低糖質のダイエット食を提供しています。味は悪くありませんので、お悩みの方は是非相談してください。
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2016.01.18更新
50代の脳血管障害
今や日本人の死因は1位がん、2位心疾患(心筋梗塞など)、3位肺炎で脳血管障害(脳梗塞や脳出血など)は4位となりました。心疾患は生活習慣が欧米化していること、肺炎は高齢化していることから増えていますが、脳血管障害は栄養状態の改善とともに出血は減少し、梗塞が増加しています。しかし、最近は高血圧症や糖尿病の基礎疾患があれば若年でも脳出血のリスクが高いことが指摘されています。先日、高血圧を放置していた男性が、脳出血にて救急車で搬送され、緊急手術を受けられているのを目の当たりにしました。右半球1/3ぐらいを占める重症でした。手術が成功しても相当の後遺症が予想されます。しかも年齢が50歳前半でした。年齢が自分と近いのがショックでした。脳血管障害など縁の無い話だと思ってましたが、急に現実味を帯びてきました。明日は我が身かと思うと、ある程度保険関係や住宅、経営関係の書類を整理整頓しておいた方がいいのかなとか、自分ではへっちゃらと思っていることも少しセーブした方がいいのかなと考えてます(考えているだけで、医者の不養生?)。働き盛りの皆さん、自分は平気と思っていると危ないですので、高血圧気味の方や糖尿予備軍の方は用心しましょう。
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2016.01.15更新
保育園
新年のご挨拶が遅くなりました。成人式も過ぎてしまい、お正月モードはありませんが、本年も宜しくお願いいたします。先日、町内会の新年会がありまして、毎年顔を出させていただいているのですが、今年は申年で12で割ると余りが無いということで、物事が完結する年だそうです。地元周辺はアベノミクス効果なのかマンションの建設ラッシュです。町内会の人口が増加することが期待されていました。それに伴い、若い世代の方も増えますので当然、小さなお子さんも増えることでしょう。都内も認可保育園が不足しており、共稼ぎ世代を支援することが困難となっていますが、今年の4月にクリニックの隣りに0歳児から2歳児を対象とした認可保育園が開園します。当院としても何かあった時の準備をして行こうと考えております。新生児はともかくとして、乳児は経験がありますので、連携してお子さんの安全を確保していきたいと思います。不測の事態を想定した訓練も保育園と共同して取り組んで行きます。備えあれば憂いなしですよね。
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2015.12.28更新
救命処置
今年も余すところあと、4日となりました。診療は今日明日のみですが、一年を振り返って今年も無事診療を続けて来られたことに感謝をしています。これからも安心・安全な医療を継続していくために、日頃、救命処置のスキルを磨いていく必要があると考えています。臨床医として救急の現場でできなければならない主義があります。研修医のころはそれができるかできないかで優劣が決まってしまうほどのことです。その手技とは気管内挿管、中心静脈ライン確保、緊急気管切開、胸腔ドレーン挿入、腰椎麻酔、消化器科であれば緊急内視鏡下止血術(食道静脈瘤を含む)などです。病院の先生であれば、こんなの当たり前だよという手技ですが、開業してしまうとなかなか技術を維持していくのが困難です。私が救急病院で当直医として勤務しているのは、当クリニックを受診される患者さんが急変したときに対処できるようにという思いがあるからです。設備が不十分なためすべてができるわけではないですが、どんな状況でも焦らず冷静に対応しなければなりません。来年もレベルを維持するために、精進していく所存です。
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2015.12.26更新
当院のコンセプトと医療費
先日、厚労省から2016年度診療報酬改定において削減することが報告されました。主に薬価が削減され、医療本体は漸増します。すなわちどういう事かと言いますと、初診料や再診料がアップするのです。患者さんにとっては全体でみれば医療費は安くなるのですが、医療機関をいくつもはしごしますとその都度、初診料や再診料が請求されますので、その分負担が増えることになります。医療費を節約するためには受診する医療機関を減らさなければなりません。そうはいっても多くの方は複数の疾患を抱えていますし、疾患によって専門科を分けて受診することは大変面倒です。例えば糖尿病を患っている患者さんで変形性膝関節症を併発しますと、内科と整形外科をそれぞれ受診することになります。また、腰痛症と便秘症で整形外科にかかっているいる患者さんが血便を発症したときは消化器科を受診すると思いますが、痔であった場合は新たに肛門科を受診しなければなりません。患者さんにとっては手間ですし、お金もかかります。当院はこのような問題を一つのクリニックで解決することをコンセプトの一つとして、都心で立ち上げてやってきました。社会保障費が増大したこの時代こそ、当院のようなあらゆる疾患に対応できる医療機関が必要とされてきていると思います。当院を受診された場合は、気になることがあれば何でもご相談ください。きっとお役にたてると確信します。
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2015.12.15更新
薬のいい副作用
一般に薬の副作用とはその薬の目的以外の人体に有害な作用を指します。たとえば鎮痛剤を服用した際にできる胃潰瘍、血液をさらさらにする薬の内服で起こる脳出血、コレステロールを下げる薬でなる筋肉痛などが代表的なものです。ところが副作用の中でもそれが逆にある人にとっては有益な作用となることがあります。酸化マグネシウムは元来、胃潰瘍の薬でありましたが、副作用に下痢がありました。便秘の人に服用していただいたところ、便秘が解消したので今では便秘薬として知られています。他にはある種の緑内障の点眼薬を使用していたところ、睫毛が伸びてくるという反応がみられたため、現在は美容目的で専用に製剤化されたものもあります。あるED治療薬は前立腺肥大症に有効であるだけでなく、発毛促進作用もあることがわかっています。ここからが本題ですが、最近あるED治療薬が糖尿病予備軍の方のインスリン感受性を改善するという報告がされました。作用機序はまだはっきりしていませんが、動物実験ではβ細胞の機能が改善し、インスリン分泌能が亢進することが示されており、これが何らかの作用を経てインスリン感受性が改善されるのではないかと考えられています。女性でも同様の効果が認められているということです。糖尿病の方でEDでお悩みの方には特に朗報ではないでしょうか。更なる臨床研究結果が待たれます。
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