2014.04.10更新
ケアミックス型病院
近年、高齢者患者様の増加に伴い、都内では療養型病院や老人保健施設が満床となり、慢性的な不足が続いてます。在宅で看病をされているご家族様が患者様の状態やご家族様のご都合により、施設を利用したいときにすぐに叶わないのが現状です。私はそういう現状を踏まえ、現在週一回診療に行っているケアミックス型病院と連携し、問題解決を図りたいと考えております。例えば、ショートステイの手配も可能でありますし、療養型病室が空いてない場合も一般医療型の病室に一時的に入るなどのアレンジも可能です。私が長年、宗仁会病院で貢献してきたことがスタッフの信頼を得てできることだと自負しています。都心からは少々距離があるように思われますが、電車で一時間強、車でも1時間ぐらいですので、八王子方面や埼玉のはずれに行くよりは近い感じです。お困りの方は是非ご相談ください。お待ちしております。
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2014.03.31更新
御三家の治療
最近の痔の御三家(いぼ痔、切れ痔、穴痔)の治療事情のお話です。いぼ痔に関してはどんに大きな痔でも第一選択の治療法はジオン注です。再発した時も基本はジオン注ですが、しこりとなって脱肛状態になってしまえば、しこりを切除します。肛門の内側の切除なので痛みは少ないです(通常は外側まで切除する)。切れ痔は粘膜の切れている部分が硬くなっていますので、その部分を取り除き、溶ける糸で縫います。大抵はいぼ痔も合併しますので、これも同時にジオンで治療します。やはり傷は肛門の内側なので、痛みは少ないです。穴痔は単純なものであれば、膿の溜まっている部分をくり抜きます。穴は自然に塞がるまで約1週間かかりますが、穴の直径が5㎜程度ですので、痛みや出血は少ないです。私も従来の手術の痛みを経験しておりますので、肛門の外側に傷ができないように、たとえできてもすべて傷を縫うようにしています。すべて日帰りです。それでも感染の危険性はありません更に当院では横に寝た状態で施術しますので、羞恥心を感じないよう極力計らっています。私が今までの経験の上に行き着いた治療法です。他院で切ると言われた方は是非、一度当院にご相談下さい。
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2014.03.27更新
集団指導
昨日、関東信越厚生局の主催で平成26年度診療報酬改定に関する集団指導が日比谷公会堂でありました。改定の中で特に気の付いたところでは、安定剤や睡眠薬の適正使用の促進を図るために診療報酬を減点するということでした。同時に安定剤3種類、睡眠薬3種類の処方は困難になります。昨今というか、私が当直している病院では睡眠薬の過量摂取で運ばれる方が多いです。やはり、このような事故が起こらないようにするためには規制も必要かなと思います。もちろん医学的な根拠を基にしていますので、患者さんにはご理解していただくよう十分な説明をしていきたいと思います。
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2014.03.10更新
原点
3月9日の日曜に久々につくばに行って参りました。何年振りでしょうか。2年以上訪れていなかったと思います。研究学園都市内は研究所内に新しい建物が出来ていたようですが、概ね昔と変わりありませんでした(一部の飲食店は消失していました)。先輩の家がそのままあるのを見たら、なんだか懐かしさが込み上げてきて、大学時代を思い出しました。医師としての人間形成の時期のほとんどをつくばで過ごしました。今の自分がこうしていられるのはつくばのお蔭です。いわば私の原点があります。医師になって28年が経とうとしていますが、今一度原点に振り返ってこれからの自分の生き様を考え直すいい機会だったと思います。「初心忘れるべからず」、東京への帰途の中、筑波山神社で誓ってきました。
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2014.03.01更新
特別な日
今日3月1日は私にとって齢を重ねる特別な日です。多分、52回目だと思います。戦前は人生50年と言われましたが、自分はとうに越えてしまい、今まで何をしてきたのかなと思いに耽る今日この頃です。2025年には65歳以上が3人に1人となると言われ、ああ自分もその一人になるのだなと思うと早目の対策を講ずる必要があります。52歳では遅すぎるかも知れませんが、今まで(これからも)攻めの人生ですので仕方ないですが、10年後を見据えて準備に取り掛かります。その間、消費税増税、TPPやオリンピックなど経済の変動があるので予測はつきませんが、おそらく時代の変化に左右されずに過ごしていくには、地道かつ質素に粛々と実績を積み上げていくしかないと考えています。今日、人生の一つの節目を迎えました。
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2014.02.03更新
若年肺癌と喫煙
今年の1月10日に米国のCDC(アメリカ疾病予防管理センター)が、肺癌発生における疫学的調査の結果を発表しました。それによりますと、35歳から44歳の肺癌発生は男性で6.5%/年、女性で5.8%/年減少したそうです。米国では喫煙と受動喫煙の禁止政策でその効果が明確になったと結論しています。日本では受動喫煙と肺癌の発生に明らかな関連性は証明されていないとされていますが、米国の結果を踏まえますと禁煙政策をより厳格に進めることが日本の肺癌減少に繋がるものと思われます。東京オリンピックも開催されますので、これを契機に世界にタバコのないクリーンな東京をアピールしたいものですね。
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2014.01.27更新
ぜんそくと抗生物質
ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の発症に腸内細菌が影響していることが知られていますが、この度筑波大の渋谷彰教授の研究グループは、抗生物質を長期服用することで腸内にカンジダというカビの一種が増加し、善玉菌(乳酸菌)が減少することでぜんそくの症状が悪化することを確かめました。アレルギーのある方は腸内細菌のバランスを整えることで症状がやわらぐ可能性が示されたのです。当院ではアレルギー改善を目的に腸内細菌を解析し、足りなくなった乳酸菌を補充するとともに、カンジダや悪玉菌を除菌する治療を行っております。実際にこの治療により慢性のじんましんや過敏性腸炎が改善した方がおります。お悩みの方は是非ご相談ください。
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2014.01.06更新
新年の抱負
新年明けましておめでとうございます。皆様方におかれましては、良いお年を迎えられたことと思います。さて、本年のクリニックの抱負と申しますか、目標を掲げたいと思います。まず第一は、日帰りの裂肛(切れ痔)や痔ろう(穴痔)の治療を積極的に進めていきます。この数年間で満足のいく成績が得られています。第二は、大腸カプセル内視鏡の導入です。今年の1月末ぐらいから保険適応になる予定です。こう門外科は血便を主訴に来られる方も少なくありませんので、大腸疾患の検索は不可欠です。患者さんにに負担の少ない本検査に期待しています。そして最後に、糖尿病患者さんに対する糖質制限と高血圧患者さんに対する塩分制限の目安となる食材食品一覧を冊子にすることです。冊子を見れば、料理全体の糖質や塩分の量が一目瞭然となるように仕上げていきたいと思います。生活習慣病患者さんの試金石となるようにしたいです。以上、今年もaggressiveに行きますので宜しくお願い申し上げます。
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2013.12.16更新
両刀使い
もう片方のブログに時々、「夜勤明け」と書いてあるのに気が付かれた方がいると思います。開業医なので夜勤はありません。最初は生活費のためのアルバイトだったのですが、いろいろな救急患者を診察することができるので、最近は内科も外科も両方の当直業務を時々しています。吐下血患者さんの緊急内視鏡や呼吸不全患者さんの緊急挿管など、通常のクリニックではできない医療を行えるので、自分の技量の維持、増進に欠かせなくなってきました。昨今、外科と内科の2人体制の当直はよほど大病院でないかぎり少なくなってきております。内科、外科両方を責任もって診ることのできる医師が要求されてきていますが、現実はなかなかそういう人材がいないそうです。開業当初の目標である無医村で総合診療医を行う医師を標榜していく限り、両刀使いの夜勤を続けて行くつもりです。
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2013.11.29更新
国際特許
以前、私が開発に関係していた肝内胆管癌の診断キットが国内特許を取得したお話をしたと思いますが、今度は国際特許を取得したと関係者からニュースがありました。開発担当の先生方々の弛まない地道な努力の賜物だと思います。ここに改めて、お祝いを申し上げます。また、私のような者の名前も登録していただきまして、大変感謝を申し上げます。筑波を離れて6年が経ちますが、自分が筑波にいた証として誇りに思います。このキットを世界中に広めて、胆管癌の早期診断に役立てればと熱望します。タイでも早くこのキットを用いて、胆管癌のスクリーニングをしたいですね。
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