クリニックブログ

2014.11.10

銀杏中毒

11月8日の土曜に救急外来で、銀杏60個を一気に食べたあとめまいと嘔気があるという患者さんから連絡がありました。銀杏の食べ過ぎによる吐き気と単純に思って受け入れたのですが、外来の看護師が「銀杏は中毒を起こすから怖いですよね」と言ったので、急いで調べましたら古くから中毒を起こすことで有名だったのです。戦後の食糧難の時代にはよく見られたそうです。小児では7個から中毒症状が出ることがあるそうです。成人では40個以上は避けた方がいいようです。症状は嘔吐、めまいが最初にあり、進行するとけいれんや呼吸困難に陥り、まれに死に至るそうです。今回も油断して患者さんを帰宅させる所でした。銀杏の毒素は3時間毎に腸肝循環するので、24時間は経過観察が必要だそうです。幸いこの患者さんは軽症で済みました。私は銀杏が結構好きなので、40個くらいは平気にいけちゃう気がします。これからは鍋やおでんの季節ですのでみなさんも注意してください。

投稿者: みなと芝クリニック

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