クリニックブログ

2014.07.10

抗癌剤と妊娠

聖路加国際病院の乳腺外科グループから画期的な研究発表がありました。抗癌剤が胎児に及ぼす影響を調べた結果、生まれてきた子供に悪影響はなかったそうです。妊娠中に癌が発見されるお母さんは今までは、子供を諦めるか、治療を諦めるか二者択一を迫られていましたが、この研究結果により両方が望めるようになったのです。この発表をされた先生は長年、米国で研究に携わってきた経歴を持っています。聖路加にはこのように外国で研鑚を積まれて業績を上げてきた先生が大勢いらっしゃいます。そのような外国にいるような雰囲気だからこそ、可能であった臨床研究だと思います。慣習や先入観にとらわれず、自由な発想で患者さんと向き合う姿勢が感じられます。私自身も米国で研究を重ね、固定観念にとらわれない視線を培ってきたつもりです。そして、臨床の現場で実践し、成績を上げてきました。昨年から聖路加国際病院とは消化器外科領域を中心に病診連携を行うようになり、受診希望される患者さんのニーズに答えられようになりました。更に一歩進んだ医療を希望されるかたにはお勧めの病院だと思います。

投稿者: みなと芝クリニック

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