2019.08.04更新
くらげのシーズン
ご無沙汰しています。長い梅雨も明け、海や山へのレジャーシーズンとなりました。その分、虫刺されや外傷は付きものです。その中で、海ではクラゲに刺されたという経験のある人は多いのでないでしょうか。痛いですよね。クラゲやイソギンチャクの一部には、刺胞と呼ばれる器官があり、その中に毒針が仕掛けてあります。不意に刺胞に触れると毒針が発射されて皮膚に刺さります。この刺胞自体が皮膚にも付着するため、不用意に真水で洗ったり、こすると更に毒針が出て症状が悪化しますので止めてください。刺胞を持つクラゲはアンドンクラゲ、カツオノエボシ、アカクラゲが代表的です。これらの毒はいわゆるタンパク質なので、熱に弱いとされています。72℃で失活すると言われていますが、刺された直後なら50℃のお湯に20~30分漬けることにより、予後が良くなります。時間が過ぎてしまうと局所の腫れと痛みが増強しますので、この段階では冷やすようにします。2回目に刺された時はアナフィラキシーに注意しなければなりませんので、喘息症状や低血圧症状が出た場合は最寄りの救急医療機関を速やかに受診してください。また、クラゲアレルギーを獲得してしまった場合、納豆にもアレルギーが出てしまうことがあることをお忘れなく。
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