2016.08.30更新
低糖質ダイエットとSGLT2阻害剤
糖質制限食で血中の糖を減らす方法と、余分な糖を尿中に排出させて血中の糖を減らすというSGLT2阻害剤は、糖を減らすという点に関しては変わりないのですが、体重を減らす効果は前者に軍配があがります。一体どこに違いがあるのでしょうか。前者は極端に糖質を減らすため、タンパク質や脂肪が分解されて筋肉量が減ってしまいます。筋肉の密度は高いため、少しでも減ると体重に及ぼす影響が強いのです。一方、後者は余分な糖を排出させるだけなので、徐々に体重が減少しますが、平均で3kg前後と言われています。ただし、ある程度糖質が入っていますので、タンパク質や脂肪の分解はそれほどでも無いと言えます。低糖質ダイエットは炭水化物の代替として糖質の少ない肉や乳脂肪の摂取が増えてしまうことが多いので、長期間続けていると動脈硬化が進む恐れがあります。摂り過ぎたコレステロールに対し、不飽和脂肪酸の摂取も積極的にしなければいけません。もちろん、SGLT2阻害剤を内服しているとはいえ、食べ過ぎは効果がありませんので、食事量は減らさなければ期待した結果は得られません。いずれにしても余分な体内の脂肪を燃焼させるために運動、特に筋肉のレジスタンス運動(有酸素運動はあまり糖の代謝に影響しない)が必要となります。低糖質ダイエットは効果が高いので初期に導入し、維持をSGLT2阻害薬で行うというのが無理のない方法かと考えます。
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