2013年8月のブログ

2013.08.23更新

医療におけるTPP

ここのところのマスコミの報道で、TPP交渉の全体像がおぼろげながら見えてきた感じがします。医療においては以前より大都市圏に医療特区を設けて、外国資本や外国人医師を受け入れることにより医療の国際競争力を強化し、質を高めようという動きがあります。そのため、一部の医療者の間では日本の医療が外国に乗っ取られてしまうのではないかと危惧されています。私自身はそうは思っていません。何かと日本人は外国人より劣っているというコンプレックスを持つ傾向にありますが、日本人の医療技術、医学知識の質は決して彼らと比較して劣っているということはありません。一見、外国の医療は合理的で優秀に見えますが、いわゆるmass productionであり、木目の細かい医療ではありません。つまり、十派ひとからげであるのです。一方、日本人医師は緻密で正確な医療を行います。これこそが世界に誇れる点だと思います。自分自身も常にこの点を心掛けて、診療を行っています。日本人は日本人の医師が診るのです。諸先輩方々が築き上げてきた日本の医療を崩してはなりません。TPPにより、むしろ日本の医療の良さが世界にアピールできると確信しています。

投稿者: みなと芝クリニック


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