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    2015.10.06

    救急医療現場で気付いたこと

    相も変わらず、月2回程度のペースで救急病院で診療を行っています。1次がメインの2次も診るというところですが、脳外科が有名な病院なので、めまい、立ちくらみ、意識レベルの低下を主訴にした高齢者がひきり無しに搬送されます。その多くは脳外科の先生がいない病院の罹り付け患者さんです。救急隊が連絡しても脳外科が無いからといって断わられるそうです。搬送された患者さんの頭部CTで異常がなければ、内科に回されるのが普通です。高齢者なのでたたけば誇りが出るのはしょうがないのですが、内科的理由でめまいや立ちくらみが生じている場合が多いのです。罹り付けが有床診療所であれば、脳に異常が無いのであれば個人的に転院をされた方が患者さんの為になると思うのです。内服薬のことや、いままでの経過が現場では全く分からないこともあります。高齢者を管理する時は必ずといって頭の問題がありますので、無床診療所では仕方ありませんが、専門でないからといって拒否していると日本の高齢者医療は立ちいかなくなるような気がします。これは単に医者の数を増やしただけでは解決できない課題だと思います。憂えているのは私だけでしょうか。

    投稿者: みなと芝クリニック


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