クリニックブログ

2014.09.30

食塩感受性高血圧

このひと月、バタバタしておりまして、久し振りの書き込みとなります。最近、高血圧症の患者さんを診ておりまして、塩分制限をどの程度勧めるべきか考えています。日本人の高血圧症の患者さんのうち約40%が食塩感受性高血圧と言われています。食塩を摂りすぎると腎臓でのナトリウム再吸収が促進され、循環血漿量が増して血圧があがります。従って、食塩摂取量を日本人の平均食塩摂取量の半分くらい(約6グラム)にする必要がありますが、一気に減らしますと気力減退や疲労などの症状が出ますので、途中で挫折してしまいます。塩分制限は長年の習慣もありますし、外食が多いと難しいのが実情です。食塩感受性があるか無いかの判断はある程度問診などで可能です。本疾患が疑われた場合は、塩分制限指導を行い、ナトリウム排泄を促進する降圧剤を使用します。血圧の薬を服用してもなかなか下がらない方、塩分制限が出来ない方は一度当院にご相談してください。

投稿者: みなと芝クリニック

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