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2014.11.27

日本胆道学会50周年記念誌

この度、タイトル記念誌が発行されることになり、学会賞受賞者も寄稿することになりました。私は米国留学中にこの学会賞に論文が選ばれ、帰国後に表彰を受けました。今回はその時の寄稿した原稿を紹介したいと思います。少々長いので3回に分けます。自分の今までの研究に対する思いや感謝の気持ちを書きました。
「胆道一途」
東京女子医科大学消化器外科非常勤講師
東邦大学医学部客員講師
みなと芝クリニック院長 川本 徹
私は2005年の「胆嚢発癌におけるErbB2トランスジェニックマウス胆嚢癌を用いた検討」論文でこの名誉ある本学会賞を受賞することができました。MDアンダーソン癌センターサイエンスパークで行なった研究成果を報告した内容でした。受賞式は折しも帰国して間もない10月の仙台の総会時で、大変感慨深いものがあり、当時のことは鮮明に記憶しています。
そもそも胆道癌の研究を始めたのは、私が所属していた筑波大学消化器外科の初代教授である故岩崎洋治先生が胆道癌の外科治療を専門としていたため、大学院での研究テーマが胆道癌の臨床病理だったからです。私は当時、「胃癌の構造」で知られていた中村恭一先生率いる病理学研究室に派遣され、主に消化管病理の基礎をみっちり仕込まれました。その中で、胃癌や大腸癌と比較して、胆道癌との組織形態および進展様式の共通性や特異性などについて多くの症例を解析しました。その時の研究成果の一部は私の学位論文となり、「胆道」に掲載していただきました(肝門部胆管癌の肝臓側胆管における進展様式の検討 胆道10(2)131-137 1996)。

投稿者: みなと芝クリニック


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