2025.10.16更新
老化に伴って腎臓は小さくなっていくことがわかっています。
これには年齢と共に動脈硬化が進み、腎臓への血流が低下することで、酸素や栄養が不足することが関係しています。老廃物を除去する糸球体という組織が減少し、腎臓がやせ細ってきます。更に水分などの再吸収を行う尿細管が萎縮して、尿量の調節が上手にできなくなります。その結果、体内に老廃物がたまりやすくなったり、余分な水分が昼間に排出されず、夜間頻尿になったりします。また、塩分を排泄する能力も衰えるため、体内に塩分がたまりやすく、むくみの原因となります。これらを放置しておくと、いずれ尿毒症や心不全となり、透析が必要な慢性腎不全に陥る恐れがあります。
腎機能障害は医者にかかると、塩分を1日5g程度にして、コレステロールや血圧の薬を服用させられます。ただし、これらの治療は腎機能低下の進行を遅らせるだけであり、根本的な解決にはなりません。一旦、進行してしまうとなかなか元に戻るのは困難なのです。腎臓の老化を防げれば、腎機能障害の進行を遅らせることができます。最近、長寿遺伝子と言われているサーチュイン遺伝子を活性化することにより、内臓器官のアンチエイジングが進むという報告がされました。サーチュイン遺伝子を活性化する方法は様々ありますが、そのうちの一つにポリフェノールがあります。緑茶のカテキン、大豆のイソフラボン、ぶどう果皮のアントシアニンなどが代表的です。特にサーチュイン遺伝子の活性化効果が高いものに「エラグ酸」が知られています。ザクロやベリー類、ナッツ類に多く含まれています。サプリメントも開発され、手に入れることができますので、手軽にエラグ酸を補給したい方にはサプリメントもお勧めです。
当院でも安心・安全なサプリメントを取り扱っておりますので、お気軽にお問合せして下さい。
執筆者紹介
みなと芝クリニック 名誉院長 川本 徹
| 1987年 | 筑波大学医学専門学群卒業 |
|---|---|
| 1993年 | 筑波大学大学院医学研究科修了 博士(医学) |
| 1996年 | 筑波大学臨床医学系外科(消化器)講師 |
| 2003年 | 米国テキサス大学MDアンダーソン癌センター客員講師 |
| 2008年 | 東京女子医科大学消化器病センター外科非常勤講師 |
| 2010年5月より、 | みなと芝クリニック 院長 |
| 2013年 | 東邦大学医学部医学科 客員講師 |
| 2022年10月 | みなと芝クリニック名誉院長 |
| 2022年11月 | 犀星の杜クリニック六本木院長 |
| 専門分野 | 内科、整形外科、皮膚科 |
|---|---|
| 認定医・専門医 | 日本外科学会 認定医 日本消化器外科学会 認定医 日本消化器病学会認定消化器病専門医 日本抗加齢学会会員 |
| その他の所属学会 | 米国臨床腫瘍学会 正会員 米国癌学会 正会員 |









