みなさん、はじめまして。
この度、みなと芝クリニックに川本徹前院長に代わり新しく就任致しました院長の黒野晴子と申します。

みなと芝クリニックは、前院長が2010年に港区芝二丁目に開院してから2022年5月で12年目を迎えました。前院長とはご縁があり、この歴史あるみなと芝クリニックを引き継がせていただくこととなりました。私は広島大学医学部の出身で、卒業後総合診療内科医として研鑽を積んで参りました。前院長は「森を診て木を診る」「村の診療所」をコンセプトとして掲げ、これまで診療を行なっておられましたが、これはまさに総合診療医のベースとなる考え方の１つであります。私は元々、病気だけではなくその方の思いや価値観、生活も含めた全体に携わりたいと総合診療内科医を志願し、研修先も、ただ病気を治すだけではなく、その方お一人お一人を大事にする診療を受け入れてくださる場所を選択して参りました。ある研修病院の推薦で、2013年にアメリカにあるオレゴンヘルスアンドサイエンス大学の家庭医療プログラムに参加したのをきっかけに以後、家庭医としての研鑽を積み、2015年に日本プライマリケア連合学会の指導医を取得致しました。プライマリケアとは「大きな病院での専門医療に対して、普段から何でも診てくれ相談に乗ってくれる身近な医師による、総合的な医療」とされています。優れた家庭医になるためには、病院で総合内科医としての研修を行い、そしてその学びを地域の診療所で提供し、経験を積んでいくことが大事です。これまで日本のプライマリケアの草分けである”地域医療振興協会”に所属し、都会の大病院から地域医療、地域のクリニックに至るまで、様々な場所で診療を行って参りました。
今度はみなと芝クリニックのコンセプトを受け継ぎ、地域住民および働いている方々の健康のケアに携わらせていただけたらと思っております。また今後は時間が許す限り、高齢者の方々への訪問診療にも力を入れていく予定です。まだ始まったばかりですが、これからも医療の最新情報に目を配りながら、改善を重ね、進化しつづけるクリニックでありたいと思っております。患者さんの期待に応えられるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。